「マイケルが家にやってくる!!」

僕は まさと。

中学一年生さ。
今日・・なんとマイケルが家にやってくることになったんだ!!!

最高だよ!!!あしたクラスの皆に自慢してやるんだ!!!

え??なんでマイケルが僕の家に来るかって??

それはパパが聞いちゃだめだって言うんだ。
たぶん・・お金とか・・その他色々渡したんだと思うけど 僕は気にしないんだ。

パパは偉い人なんだ、大きな会社の社長なんだもん。

いつもお金の力で僕の言うことを聞いてくれるんだ。 最高だよ。
おっとそうこうしてる間に あと一時間でマイケルが僕の家にやってくるぞ!!

料理はママに任せてある。準備は万端だ。

マイケルはチキンが好きだってちゃんと調べてるんだ、僕。
メインはチキン。あとはサラダに、スープ。 そしてお寿司にビビンバ、もちろん鳥のひき肉で作ってある。

マイケルが来る!!!楽しみだ!!!

ピンポーン。

マイケルがやってきた!!!!

僕は急いで玄関に走った。 とてもわくわくする。

ガチャ。

「ハーイ マサト」

うわああああ!!!! マイケルジャクソンだよ!!すげーー!!!すげーよ!!マイケル!!
かっけーーーーー!!!
あとでムーンウォークしてもらおう!!!!

「マイケル入ってよ。」

僕はマイケルに言ったんだ。 すると・・・・

「あああああ!!!マイケル、だめだよ、土足は!!!靴、脱いでよ!!!」

僕は靴のまま上がろうとするマイケルをぐいと押した。

「クツ??脱ぐのかい??・・恥ずかしいな、なんだか。。。」

マイケルがもじもじしている。んもう じれったいな!!

「マイケル、いいよいいよ、じゃあ もう靴は脱がずにさ、靴のままスリッパはいてくれる???」

僕はスリッパを差し出した。

素直に靴のままスリッパを履くマイケル・・。

ぶはァっっ その瞬間、僕は大笑いしてしまった!!!!!
だって だって 靴が大きすぎてマイケルったらスリッパが半分しか履けてないんだもん!!!!

うわははははは 僕は思わず爆笑する!!!

「ま・・マイケル、それで歩けるかい!?!?」

ズっ ずっ・・ものすごく歩きにくそうだ。
ぼくはたまらず腹を抱えて笑い転げた。

その時だ

「ごめんマサト・・僕は用事を思い出したよ。帰る・・・。」

なんと マイケルはそのまま帰ってしまった。
なんということだ、マイケルはきっと気分を害したに違いない!!!!!

マイケル滞在時間 約2分 場所・・・玄関。

わあああごめんよ、マイケル。笑うつもりはなかったんだ。
ただ・・・あまりに君が素直で・・僕・・ぼく。。。うう。

ああ リビングに用意されたたくさんの御馳走はどうしたらいいんだろう。。。。

END
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